ロケットストーブを作ろう

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燃焼動画
制作材料
原理
燃焼部
断熱構造
燃焼部構造
ペール缶加工
組立て
断熱材
ひとまず完成
燃焼実験
改良(その1)









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炎がゆらゆらと揺れるのを見ると 心が癒されます。暖炉や囲炉裏を自宅に設置できればいいのですが、 サラリーマンにとって現代日本の住宅事情では中々そうもいきません。また、薪を燃やすと煙や匂いが出るため、都会では近所の迷惑になります。
バーベキューをしても 炭火では≪癒し≫が少なく 何か物足りません。
煙や匂いが出ない安全な薪ストーブは無いものかと探したところ、≪ロケットストーブ≫に出会いました。

薪が燃焼して出たガスが 2次燃焼で完全燃焼されることにより 煙や匂いも燃え尽きてしまうようです。煙や匂いも粒子ですからネ。

皆さん色々な工夫をしながらストーブを自作されている。これは私も1台作ってみよう!  と思い、作っちゃいました。

せっかく作るのだから≪暖房器具≫を目指そうと...



現在のロケットストーブ (日々改良中) Ver.1.2
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2012年11月現在の形です。

燃焼の動画

よく聴いていただくと「ゴォーゴォー」と炎が引き込まれている音がします。これは、垂直の煙突?の中が 高温になり 2次燃焼して上昇気流が発生している為です。
バーべキューコンロや飯盒炊爨のかまどのように 息を吹きかけたり団扇で仰いだりすることは一切ありません
燃焼が安定すると 煙や匂いは殆ど無くなります。


制作材料
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材料リスト
ペール缶2個
\0-
ステンレス煙突 φ1081本
\898-
ステンレス煙突エルボー φ1081個
\638-
Y管 φ1001個
\1,280-
エルボー管 φ1001個
\498-
アルミダクト φ1501本
\980-
T管 φ1501個
\1,280-
金属バンド1個
\480-
ステンレスボール 15cm2個
\398-
空き缶1個
\198-
パーライト10L
\498-
レンガ2個
\196-
コンクリートブロック2個 (庭から)
耐熱アルミテープ1個
\980-
   合計
\8,324-

ペール缶は自動車整備工場で譲って戴きました。ガソリンスタンドでも譲って戴けると思います。  それ以外は 近所のホームセンターで購入しました。  パーライトは園芸コーナーにあります。(パーミキュライトでもok)

工具類リスト
・金切りハサミ・ペンチ、プライヤー
・油性マジック・千枚通し
・メジャー・軍手
・台所洗剤・台所スポンジ
・割り箸・設計図


原理
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ロケットストーブには、高温に保たれる煙突 《ヒートライザー》があります。
煙突内の排気は 自然と上昇しますが、ロケットストーブの煙突は断熱材などで保温されているため排気が高温になり さらに上昇の勢いが増します。これがロケットストーブ特有の強い引き込みになります。

さらに、ロケットストーブは 1次燃焼の排気が高温になると 《2次燃焼》がおこり 完全燃焼となり 煙や臭いが消えます。  (完全燃焼で煙や臭いの粒子も燃えて二酸化炭素になります)

1次燃焼の状態によって煙が出ることがあります。1次燃焼が激しくなっている時に 薪の投入が多く 空気の通り道が小さくなった場合 ヒートライザーへの酸素の供給が不足するため不完全燃焼となり 煙が出るようです。
着火直後は煙が発生しやすいのですが これはヒートライザーが十分な温度になっておらず 2次燃焼が起こっていない為だと思われます。  (数分で解消されます)


作り方をYouTubeにアップしています



燃焼部
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燃焼部の構造です。

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管が同じ径なので 接合の為に切れ込みを入れてはめ込みます。

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断熱構造
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写真では解りにくいのですが 片側の穴をステンレスボールでふさぎました。

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こちら側の穴は 燃焼室の管が通ります。

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ステンレスボールの底を加工。この穴に燃焼室の管を通します。

燃焼部2重構造
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先ほどのステンレスボールなどを組み立てるとこのようになります。

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90度に曲がった燃焼室の管が中にあります。 この2重構造で 燃焼室(特に2次燃焼室)の周りを断熱材で覆うことが出来ます。

ペール缶加工
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台所洗剤で中の油を洗い流します。油汚れには台所洗剤がベストです。手にも優しい。
すぐに乾燥させると錆びることはありません。

金切りハサミで切るときは 手を怪我しないように 必ず軍手をはめましょう。

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ペール缶の口を合わせるために 片側の耳を落とし、さらにペンチで波型にしました。

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バッチリ!

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燃焼部や排気口の穴を開けます。

組立て
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床への遮熱と安定の為にレンガを入れました。

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ペール缶の中に管を入れて組立てていきます。
金属の切り口に注意をしないと怪我をします。

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スチールバンドで管とペール缶を固定。
このバンド1本で全体が安定します。

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煙突(2次燃焼室)を取り付け。

断熱材
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底の部分(1次燃焼室)の外側に断熱材を入れる。奥まで入るように割り箸でつつきながら入れます。

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2次燃焼室(垂直部)を断熱材で囲むために φ150アルミダクトを取り付け。

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断熱材(パーライト)が漏れ出さないように耐熱テープを貼りました。

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上部まで断熱材を充填

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先端は 上蓋との隙間(約5cm)を確保するために曲げました。

Ver1.0 完成!?
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燃焼実験
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よく燃えます!!

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上蓋をかぶせました。

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暫くすると、引きが弱くなり 排気管から煙が出始める。

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炊き方を色々試すが 完全燃焼が安定しない。
上蓋を外すと 中はススだらけ。
排気効率の問題と判断。  改良を加えることにしよう!

Ver.1.2
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これが現行モデル! (1つ前のVer.1.1は省略)
2次燃焼室として 1mのステンレス配管をそのまま垂直に取り付けました。
炎や火の粉がまっすぐ上昇する事を防ぐために90度先端を曲げています。

快適に燃焼するようになりました。

でも、まだまだ 改良を加えます。  たぶん...